「つなぐ」がキーワードのアプリマーケティング
~ つなぐメリットと準備 ~

前回のコラムで、アプリマーケティングとは「アプリを介して顧客に選ばれ続ける仕組み作り」とお伝えしました。(顧客に適切な情報を適切なタイミングで提供することで、顧客体験を向上させ、継続した接点と距離を保つこと)

では、アプリマーケティングをはじめるにあたって、何を準備する必要があるのか?具体的にどんなことをするのか?そしてどんなメリットがあるのかお話したいと思います。

アプリマーケティングの概念やその他デジタルマーケティングとの違いについては、前回のコラム「「世の中の変化に合わせたマーケティングの進化 ~アプリマーケティングとは ~」をご覧ください。

アプリマーケティングのメリットとは? 
キーワードは「つなぐ」

アプリマーケティングは、「つなぐ」というキーワードで語ることができます。

〇オンラインとオフラインをつなぐ
アプリマーケティングでは、アプリを介してオフラインからオンラインと同時にオンラインからオフラインへも顧客をつなぐことができます。

小売り企業の場合、多くは実店舗とECサイトを持たれていると思います。この場合、オンラインとオフラインが別々に語られがちですが、顧客が持ち歩くスマートフォンのアプリを利用することで、その2つのラインを「つなぐ」ことができます。

例えば、顧客が実店舗で商品を購入した際に、デジタル会員証や電子クーポンとしてアプリを利用していただきます。ここで、アプリと顧客と店舗が繋がります。(インストールする際に煩わしさを感じさせないアプリ設計が必要ですが、この話はまた別の機会に)

購入後は、セールやお気に入り商品の再入荷情報、これまでの購買傾向からおすすめのスタイリング提案やブログ記事などをアプリ上でお知らせすることで再購入につなげることができ、リピーターの創出にも貢献できます。
このように、オンラインとオフラインをつなぎ、認知〜購入~再購入の良いサイクルをつくり出すことができます。

〇過去と現在、未来をつなぐ
またある瞬間とその先の時間をつなぐことができます。これは、過去の体験のつながりを時間が経っても維持し、さらには未来の体験にもつなげることができます。

ある企業では、リアルイベントを積極的に実施されていましたが、その瞬間はとても盛り上がるのですが、そこで得たつながりをその後に活かすことができず、参加者との接点がそこで切れてしまっていました。
そこで、
イベント実施時に現場でアプリをダウンロードしてもらい、アプリをイベントでも利用するようにしました。これにより、その瞬間に得たつながりを常に持ち歩くスマートフォンを通してイベント後も維持し、新商品や未来のイベントの連絡ができるようになりました。

〇ブランドと顧客をつなぐ
SNSやECなどインターネットの発展とともに、さまざまなチャネルが増えました。
チャネルが増えたことで顧客との接点の場が増えるというメリットと、チャネルによってバラつきが出てしまい、ブランドとしての統一性を保てないというデメリットがあります。

アプリを利用すれば、増えた顧客とのチャネルを一つに統一することができます。これにより、アプリを窓口としたブランドの表現や情報発信などのマーケティング活動を一か所で行えるようになり、より顧客とブランドのつながりを高めることができます。

これらは、アプリマーケティングの一部であり、最も得意とする分野に当たります。

重要なことは「つなぐ瞬間つながりを途切れさせない」こと

では、アプリマーケティングを成功させるのに重要な要素は何かというとつなぐ瞬間つながりを途切れさせない」です。

例えば以下のようなときの工夫が重要です。

〇オフラインでつながる瞬間
アプリマーケティングのスタートになるアプリをダウンロードしていただく際に、オフラインの場合、人がご案内することがあります。この際に、手間が掛からなかったり、通信環境が不安定でも登録できたりする必要があります。

〇アプリ内でつなぐ瞬間を途切れさせない
アプリの中で自社のECサイトで購買をしていただきたい場合、アプリからECサイトへの遷移時に再ログインなどせず、シームレスにつながる必要があります。

〇データをつなぎ、維持する
現代のマーケティングで重要な顧客のパーソナライズのためにも、自社の顧客情報をアプリのデータとつなぐ必要があります。また、顧客情報が更新された際に、アプリ側も更新させることは適切な施策の実施に必要な要素です。

〇コンテンツを更新してつながりを維持する
アプリマーケティングでも必要になるのは、コンテンツです。アプリをリリースして終わりでなく、そこからが始まりです。そのため、収集された情報からインサイトを見つけ、コンテンツの提供や施策の実施が必要です。

アプリマーケティングに必要なこととは? 

では、アプリマーケティングを実施していくには何が必要になるかです。

〇アプリを作成、管理 / 更新できるツール
〇顧客の属性データ
〇行動データ

〇アプリを作成、管理 / 更新できるツール
まず、必要になるのは、当たり前ですがモバイルアプリです。こちらを作成するには、自社で作成する、アプリ開発会社にお願いする、または、アプリの開発運用ができるパッケージやプラットフォームを利用するなどがあります。

一昔前は、アプリの開発には時間と費用が掛かりましたが現在では、プラットフォームを利用することで、簡単に費用も安く作成することができます。

〇顧客の属性データ
次にアプリマーケティングでは、他のマーケティングと同様にパーソナライズが重要になります。アプリ自体は、顧客との接点となる器でしかないため、必要なデータを取り込む必要があります。

顧客がアプリを利用し始めるとアプリ内では、その顧客を識別できますが、ただアプリを作っただけでは、自社が持つ会員情報やそのほかのマーケティングツールとはつながっていないため、アプリ内の顧客が社内の会員と同一顧客か判別できません。そのため、アプリと自社の会員情報やマーケティングツールの情報を紐づける必要があります。

この会員情報などと紐づけることは、アプリマーケティングをするうえで大変重要であり、これが実現することで、パーソナライズが可能になりとても強力なツールとなります。

〇行動データ
そして、パーソナライズとして近年重要視されている行動データは、アプリプラットフォームを利用すると自動的に取得できるようになります。これにより、属性情報だけでは補えないリアルな顧客の行動に沿った施策が実行できるようになります。

また、アプリのダウンロードなどで一度つながりを持った顧客に、パーソナライズ化したコミュニケーションをとることや独自のアプリでブランドを表現できることから、アプリマーケティングは、リピーターを育てるのに比較的向いている手法になります。

このマーケティングを進めていくと、アプリが窓口となるため検索サイトから脱却することもできます。

ここまでが、アプリマーケティングの説明になります。
皆さんもやってみたくなったのではないでしょうか。

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世の中の変化に合わせたマーケティングの進化 ~アプリマーケティングとは ~

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