ECアプリを導入したい方必見!3つの開発方法とそれぞれのメリット・デメリット

アプリをつくる方法や、ベンダー選定時のチェックポイントについて全3回で解説する本連載。第2回のテーマは「アプリをつくる3つの方法と、それぞれのメリット・デメリット」です。

第1回:「まずはアプリの目的を明確に!アプリ制作の商談前に準備すべき4つのポイント」

アプリ開発の方法は3種類

アプリをつくる方法には、主に3つのパターンがあります。

①フルスクラッチで構築
②アプリ開発プラットフォームを利用
③ECサイト構築システムや顧客管理システムのオプション機能でアプリ開発

──の3種類です。それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説します。

【1】フルスクラッチ

「フルスクラッチ」とは、既存のパッケージシステムやプラットフォームを使わず、完全オーダーメードでアプリを開発する方法です。アプリの機能やデザインの自由度が高く、理想のサービスを実現しやすいですが、開発費用は高くなります。

フルスクラッチのメリット

機能開発の自由度が高い

フルスクラッチのメリットは、機能やデザインの自由度が高いこと。UIを思い通りに設計し、他社と差別化を図ることができます。

外部システムと連携しやすい

基幹システムや管理倉庫システム(WMS)など、企業が使用しているさまざまな外部システムとアプリを連携したい場合、フルスクラッチであればデータ連携の幅は広がります。

フルスクラッチのデメリット

開発費用が高い
オーダーメードでアプリを開発するため、莫大な開発費用がかかります。実装する機能によって費用に差はありますが、比較的オーソドックスなアプリでも1000万円以上はかかるでしょう。また、開発期間は1年程度と長期にわたります。

機能が陳腐化するリスク
アプリマーケティングのトレンドは数年で変わるため、多額の費用をかけて実装した機能が数年で陳腐化することもあります。

セキュリティ対策や保守に手間がかかる
フルスクラッチでアプリを開発した場合、セキュリティ対策やシステムのメンテナンス、サーバ管理、OSのバージョンアップへの対応などを自社で管理しなければいけません。エンジニアを雇用するか、アプリ開発会社に保守や運用を委託する必要があります。

【2】アプリ開発プラットフォームを利用

SaaS型(クラウド)のアプリ開発プラットフォームを活用してアプリをつくることもできます。プラットフォームの標準機能やデザインテンプレートを使ってアプリをつくるため、低予算・短期間でアプリを開発できることがメリットです。弊社が提供しているアプリ開発プラットフォーム「MGRe(メグリ)」も、このパターンに該当します。

アプリ開発プラットフォームのメリット

導入費用が比較的安い
初期費用は機能の要望やプラットフォームによっても異なりますが、例えばカート機能や会員証機能、プロモーション機能などを実装したECアプリなら、開発費用は数百万円で、一般的なフルスクラッチ開発よりも安くつくることができます。
開発期間は2~3カ月が目安です。

自動的にバージョンアップ
クラウドで提供されるアプリ開発プラットフォームは、プラットフォーム提供会社がシステムのバージョンアップやメンテナンスを行うため、アプリ利用企業はシステムの管理を行う必要がありません。バージョンアップも随時行われるため、常に最新の機能を利用することができます。

セキュリティ対策から解放される
サーバやアプリケーションレイヤーのセキュリティ対策も、プラットフォーム提供会社が行います。アプリ利用企業はセキュリティ対策の業務から解放され、事業に専念することが可能です。

アプリ開発プラットフォームのデメリット

カスタマイズに制限がある
SaaS型のアプリ開発プラットフォームは、全社共通のシステム基盤を使ってアプリを開発することが多く、アプリの機能やデザインがある程度決まっています。ただ、プラットフォームによってはオプション機能を使ったり、外部システムと連携したりできる場合もあります。独自の機能やUIを実装したい場合には、プラットフォーム提供会社に確認してください。

【3】ECサイト構築システムや顧客管理システムのオプション機能でアプリ開発

ECサイト構築プラットフォームや顧客管理システムには、オプション機能として、アプリ化サービスを提供している場合もあります。

オプション機能でアプリ開発のメリット

データ連携がスムーズ
ECサイト構築プラットフォームや顧客管理システムのオプション機能を利用するため、開発がスムーズに進み、コストも抑えられます。

オプション機能でアプリ開発のデメリット

特定のアプリ開発ベンダーに限定される
オプション機能でアプリ開発のため、ベンダーは限定されます。そのため、使いたい機能やUIを実現できない場合があります。
また、外部ツールとの連携も難しい場合が多いでしょう。

まとめ

 

アプリ開発の3つの方法について理解し、自社に最適な方法が分かったら、次はアプリ開発ベンダーの選定を行います。
第3回はアプリ開発ベンダーを選ぶ比較軸や、ベンダー選びのチェックポイントを解説します。

アプリをつくる3つの方法と、アプリ開発ベンダーを選ぶ際のチェックポイント[全3回]

第1回:「まずはアプリの目的を明確に!アプリ制作の商談前に準備すべき4つのポイント」
第2回:「ECアプリをつくる3つの方法とは?それぞれの特徴とメリット・デメリット」
第3回:「アプリ開発ベンダーの比較軸を知ろう!押さえておくべき10のチェックポイント【チェックシート付き】」

下記のお役立ち資料では、アプリのメリット・デメリットをはじめとし、アプリ開発をする際に役立つ知識をまとめています。

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