セミナーレポート│建デポアプリリリース記念!プロのホームセンター活用、聞いてみたら意外な結果に!?

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ホームセンター業界において、昨今「プロ向け」戦略を強化する企業が増えています。しかし、プロユーザー(建設業など業務利用者)の実態やニーズについて、体系的な調査はこれまでほとんどありませんでした。
今回のウェビナーでは、MGReが独自に実施した「ホームセンターを業務利用する526名へのアンケート調査」の結果を、建築業界に特化したプロショップを展開する株式会社建デポの佃様をゲストに迎え、深掘りしていきます。

登壇者

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株式会社建デポ 営業部 CRM推進課 課長 佃 純一 氏

1998年コーナン商事入社。約15年間店長を務めた後、本部業務を経て2019年グループイン時に建デポへ出向、2022年正式転籍。販売促進担当として公式LINEアカウント開設、2025年7月には公式アプリ導入プロジェクトをリード。

メグリ株式会社 磯崎 幸一

ホームセンター、スーパー、ドラッグストアなど、チェーンストア業界のセールスを担当。中小企業診断士。

メグリ株式会社について

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磯崎:弊社は「企業と顧客のより良い関係を支える」をミッションに、クライアント企業様とお客様とのエンゲージメントを高めていく支援を行っています。
主力サービスは、アプリマーケティングプラットフォーム「MGRe」です。小売業の企業様に特化させていただき、お客様との関係を深めてLTVを高めていくためのアプリを、効率的に構築・運用できるSaaSサービスとしてご愛顧いただいています。

■出典:セミナー資料より抜粋

2025年7月、ホームセンターのコーナングループで建築業に携わる法人、個人事業主を対象とした会員制の総合卸売店を展開されている建デポ様のアプリをリリースさせていただきました。
本日はリリース記念ということもあり、株式会社建デポの佃様を特別ゲストとしてお招きしております。佃さん、よろしくお願いします。

建デポについて

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■出典:セミナー資料より抜粋

佃氏:ご紹介にあずかりました佃です。本日はよろしくお願いします。

まず建デポの紹介からさせていただきます。建デポは建築業界に特化した、会員制の総合卸売店を展開しています。主に建築業に携わる法人や個人事業主様を対象にしています。
主な沿革としては、2009年2月に1号店を千葉県野田市に出店しました。創業当初はトステム(現在のLIXIL)とトステムビバの事業部として営業をしておりましたが、2015年に株式会社建デポとして分社。そして2019年にコーナングループの仲間入りをしました。

当時の店舗数は66店舗でしたが、現在は北海道から南九州・熊本まで92店舗を展開しております。私は1998年にコーナン商事に入社いたしました。色々な店舗を経験し、小型店から大型店まで約15年店長を務めてまいりました。2014年からは本部業務として営業企画推進部や開発部に従事し、2019年グループイン時に建デポに出向となりました。
2022年に正式に建デポに転籍しまして、現在は販売促進を担当しております。建デポの公式LINEアカウントの開設を担当させていただき、2025年7月に建デポの公式アプリを担当させていただきました。

ホームセンターを業務活用する事業者の利用実態とは?

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■出典:セミナー資料より抜粋

磯崎:改めて本日のテーマはこちらです。
昨今、いわゆる職人さんなどプロの開拓や取り込みに力を入れておられるホームセンター様は数多くいらっしゃるかと思いますが、このような調査は今まであまり市場になかったのではないかと思っています。
今回の対象は、業務に利用する資材等の調達を目的にホームセンターを定期的に利用しているという526名の方です。
実はこの調査、おかげさまでDCSオンラインニュースに記事として取り上げていただくことができ、注目度の非常に高い調査になったかなと自負しております。
記事はこちら
今回のウェビナー開催にあたり、佃様からも貴重なアンケート結果のデータの一部をご提供いただき、さらに価値の高い内容になったと思っております。

調査結果①:業種別の利用実態

■出典:セミナー資料より抜粋

まずこのようなWeb調査は、サンプルを抽出していく際に事前質問をして絞り込んでいくわけですが、今回は抽出の過程で1万人以上のサンプルに調査をかけております。
その事前調査の絞り込みのプロセスで得たローデータの分析からご紹介していきたいと思います。
以下は「あなたは日常的に業務でホームセンター・PROショップを定期的に利用しますか」という質問に対する回答です。ここで定期的に利用しているよと回答した人が、調査対象サンプルになります。

■出典:セミナー資料より抜粋

大半を占めるグレーの部分が「利用していない」という方で半分以上。月1回以上ホームセンターやプロショップを業務利用する方は、全体の約2割ということになります。
こちらを業種別に見てみると、利用頻度の割合に差があることが分かります。回答率が多い順に並べていきます。

■出典:セミナー資料より抜粋

業種別の利用率(月1回以上)
● 鉱業:90.2%
● 漁業:85.4%
● 電気・ガス:約50%
● 農林業:約50%
● 建設業:44.8%
● 複合サービス業:続いて高水準
「月に1回以上」という回答の利用頻度の割合は上記の通りです。メインターゲットと思われる建設業が44.8%となっています。

磯崎:佃さん、この結果をご覧になられて何かお感じになられたことはありますか?

 

佃氏:こちらの業種別のホームセンター・プロショップの利用状況、建設業の利用者の分布に関しては、当社の利用頻度とかなり近いと感じます。
弊社は会員制の卸売店ということもあり、建築業もしくは建築に携わる方が9割以上を占めているという状況です。
また、上位の会員様に関して言えば、年間のレジ通過回数が1,000回を超える方も多数いらっしゃいます。一般的に2:8の法則とほぼ近い状況で、上位2割の会員様で8割の売上を出しているという状況が当社においては言えます。

 

磯崎:ありがとうございます。建デポ様の場合は法人取引が多くを占めるということで、大口のお客様との取引を継続的に維持して関係を構築するというところがすごく重要なポイントになってくるというお話ですね。

調査結果②:店舗形態と購買スタイル

■出典:セミナー資料より抜粋

ここからが本調査の結果になります。最初の質問は「あなたが利用するホームセンターやプロショップの形態を教えてください」という質問です。

■出典:セミナー資料より抜粋

利用する店舗形態
● プロ向けを意識したホームセンター:44.7%
● 法人会員制のプロショップ:28.1%
● 一般的なホームセンター:24.0%

コーナングループを例に言うと、建デポ様のような法人として会員にならないと利用できないというプロショップ。それから、コーナンPROのようにプロ向けの品揃えを充実させているプロ向けを意識したホームセンターということになります。
それぞれの店舗形態の数で単純に考えるとプロショップってそんなにたくさんの数が世の中にあるわけではないと思うので、構成比率としては結構高いなと思いました。
次の質問は「ホームセンターを利用するスタイル」についてです。

■出典:セミナー資料より抜粋

購買スタイル
● 業務に必要な様々な資材や用品を幅広く購入:40.5%
● 特定の資材に必要な専門的な用品を購入:36.3%
● 現場で急に必要になったものを購入:19.2%
こちらの買い物スタイルと、どのような形態のお店を利用しているかというところでクロス分析をかけてみました。

■出典:セミナー資料より抜粋

各クラスターで最も多く票を集めた回答がそれぞれ異なっています。
● 様々な資材や用品を購入している人:プロショップ利用者に多い
● 専門資材を買っている人:プロ向けホームセンター利用者に多い
● 急に必要になったものを購入している人:一般的なホームセンター利用者に多い
専門的な商品は、様々な資材に含まれると思いますので、業務を行うために必要な資材や用品全般の調達先として、プロショップは頼りにされていることが示されている結果なのかなと思います。
佃さん、この結果に対して何かご意見などはありますか?

佃氏:弊社の利用いただいているお客様の中にも数パターンありまして、1つ目が木材であったり住設機器等の材料・資材系を買われる方。2つ目が接着剤であったりビス等の消耗品を買われる方。3つ目が道具であったり工具の系統を買われる方です。
木材であったり住設機器等の材料を買われる方は、消耗品であったり道具工具も購入されるケースが多いです。一方で接着剤やビスだけ、消耗品だけ買われる方、道具や工具系を買われる方は他の商品については購入されないケースが多いです。
材料や資材は事前に一括で手配されて現場に納入されているというところも多いので、不足したものだけを買われる方は消耗品や道具・工具をプロショップで買われているのが多いのではないかなと思います。

調査結果③:立地と店舗選択

■出典:セミナー資料より抜粋

次は「ホームセンター・プロショップのうち最もよく利用する店舗を選んでください」という、立地に関する質問です。回答は以下の通りでした。
最もよく利用する店舗の選択理由(立地面)
● 事業所から近い:35.7%
● 自宅から近い:24.%
● 幹線道路沿いでアクセスが良い:17.5%
● 現場に応じてその都度:15.4%
次の質問は「ホームセンター・プロショップのチェーン店舗を利用する際の店舗選びについて」です。回答は以下のようになっています。

■出典:セミナー資料より抜粋

チェーン店舗の利用パターン
● 同じチェーンの複数店舗を利用:41.4%
● チェーンにこだわらず便利な店舗を利用:31.2%
● 特定の1店舗を利用(常連):24.0%
この2つの質問を、業種と掛け合わせてみると傾向が出てきます。サンプル数の関係もあるので、建設業・建築業とそれ以外の業種をまとめて比較してみました。

■出典:セミナー資料より抜粋

建設業の場合は現場が変わるという特性があると思いますので、店舗は「その都度近くの店舗」という回答が多く出ています。
また、利用パターンを見てみますと、建設業以外では「特定の1店舗」という回答が高いのに対して、建設業に従事する方の回答は「最も便利な店舗を利用する」という回答が1番高く出るという結果になっています。
佃さん、この結果をどう受け止めておられますか?

佃氏:商売をする上で立地は重要なファクターではありますが、弊社のような会員制のプロショップは特定の方に対しての商売になりますので、一般的なホームセンターと比べると立地の影響は少ないのではないと考えています。
立地よりも重要なのが、道路付けであったり、現場へのアクセスというところを弊社の場合は重視しています。
目立たない場所であっても、高速のインターに近かったりすると、来店の頻度が高かったりすることがあります。
また、ユーザー様の自宅や会社から現場に向かう途中にあるというのが、利用しやすい店舗の条件として、プロショップの成功の鍵と言っても過言ではないかと思います。

調査結果④:会員登録の実態

■出典:セミナー資料より抜粋

次は、顧客との繋がり作りという点で非常に重要な会員制度についての質問です。会員になっているかどうかという質問に対する回答は以下のようになりました。

■出典:セミナー資料より抜粋

会員登録状況:
● 利用する全ての店舗で会員登録:20.0%
● いくつかの店舗で会員登録:41.6%
● 最もよく利用する店舗のみ会員登録:18.8%
● 会員登録していない:17.3%

■出典:セミナー資料より抜粋

こちらを利用頻度でクロス分析をかけてみました。利用頻度に比例して、会員になるメリットを感じる。これは当然かと思います。週1以上、業務利用するのであれば9割近くの人は会員登録を行うという結果になりました。

磯崎:建デポ様の場合、会員でないとお買い物ができないので、全員会員ではあると思うのですが、全体の状態を見て何かお感じになられることはありますでしょうか?
佃氏:今おっしゃられた通り、弊社の場合は会員にならないと買えないため、単純には当てはまらないのですが、弊社においても、アプリや会員証の連携をLINEでされてる方は、そうでない方と比べると来店頻度や購買金額は高い傾向にはあります。

調査結果⑤:店舗選択の理由

■出典:セミナー資料より抜粋

「普段最もよく利用しているホームセンター・プロショップを選ぶ理由を教えてください」という質問です。

■出典:セミナー資料より抜粋

店舗選択の理由(全体)
● 品揃え:37.5%
● 価格の安さ:37.1%
● 職場や自宅から近い:35.4%
いわゆるチェーンストアのお店選びという意味では、基本的な項目が上位にきます。当然というところかなと思いますが、こちらの理由を店舗の形態別に分析すると、面白い結果が出ています。

■出典:セミナー資料より抜粋

一般ホームセンター利用者が重視
● 職場・自宅からの近さ
● 長年使っていて慣れている

 

プロショップ利用者が重視
● ポイント還元
● 価格の安さ
● 専門的な商品の知識
● スタッフの商品知識
● 専門的な商品の品揃え

 

プロ向けのホームセンターやプロショップでは、やはり”専門性や価格を重視している”ということがはっきりと現れる結果になったのかなと思います。

建デポ独自調査との比較

建デポ様が調査された「普段建デポをご利用いただいている理由」と「建デポを利用する頻度」を掛け合わせて分析してみると、さらに興味深い知見が得られました。

■出典:セミナー資料より抜粋

メグリで調査したアンケートでは、価格やポイントに重きが置かれていましたが、建デポ様のアンケートでは、品揃えが群を抜いて高く出ているところが非常に興味深いです。

価格よりも「現場へのアクセス」に高く評価が出ているところもすごく特徴的だなと思いました。

また、アクセスの評価は、来店頻度が高ければ高いほど、アクセスが良いというところを評価されている人が多い傾向が見てとれました。

次に利用頻度で見ていくと、ほぼ毎日利用すると言っている人は、価格よりも「従業員の対応」を評価されているところに票が集まっているというのも特徴的だと思います。

回答としては少ない項目も、利用頻度が高い人は期待が大きいということが見てとれます。

品揃えやアクセスと価格はチェーンストアのお店選びの基本と言えると思いますが、やはりその利用頻度の高さに比例して、それ以外の項目での評価が高くなるというのがよく分かるアンケート結果かなと思います。

佃さん、この2つのアンケートをご紹介しましたが、何かお感じになられたことありますでしょうか?

 

佃氏:アクセスに関しては先ほども申し上げましたが、一般的なホームセンターと違って、単純に自宅や店舗、職場との店舗の位置関係、距離だけではなく、現場に向かう際に効率よく資材調達ができるという立地が求められていると思います。

例えば、中央分離帯がある道路で、現場に向かう反対車線にある店舗は朝の来店がどうしても少なくなってしまう傾向にあります。逆にそういった店舗は、帰りのお客様、夕方の仕事終わりに来店が高くなってくるという傾向があります。

また、品揃いに関しても、店舗の規模によって当然、大型の資材を扱っていない店舗もありますので、店舗に応じて、現場に合わせてこの商品を買う時はこの店舗に行くという風に使い分けられている会員様も多数おられます。

その他にも、この店に行くと詳しいスタッフがいるから聞きたい時はここに行くという使い分けをされてる方もいらっしゃいます。

弊社は100%完全な会員制のため、上位の会員様に対しては全ての店舗スタッフが顔と名前を一致させておりまして、お客様をお名前でお呼びするということにこだわっております。

そのような対応も、プロの職人様にご支持をいただけている要因だと思います。

 

磯崎:お店での関係作りが重要ということがすごく伝わってくるお話ですね。ありがとうございます。

調査結果⑥:アプリ利用状況

■出典:セミナー資料より抜粋

「あなたは最もよく利用するホームセンター・プロショップの会員向けアプリを利用していますか」という質問です。

 

アプリ利用状況:
● 利用している:約55%
● あるが使っていない:約30%
● あれば使いたい:11.8%
● あっても使わない:3.0%

使っているというのと、あれば使いたいというのを合わせると、約2/3がポジティブということが言えるのかなと思います。

■出典:セミナー資料より抜粋

こちらを利用頻度でクロス分析をしてみた結果です。利用回数でクラスタに分けてみると、利用回数に従って利用しているという割合が高くなります。
ただ面白いのは、「利用していない」も高いことです。どういうことかというと、「あれば使いたい」とか「あっても使わない」という割合が少ないという傾向になります。
あくまで推測ですが、利用頻度の少ない利用者はそもそもアプリを展開していることを知らないと思います。
過去に同じような調査をスーパーとドラッグストアでも実行したことがあり、その調査でもこういう傾向が見られるので、やはりアプリを知らない人が、利用が少ないに従って増えるということかと思います。
「あれば使いたい」という人を合計すると、ポジティブとしては2/3という結果になりますので、この辺りのPRの重要性というのは明らかだと思います。
店舗の形態別に見てみると、圧倒的に高くなっているのはプロショップで75.7%です。
そもそもプロショップは会員にならないと利用できないので、残りの人は物理カードを利用されているのかなということが、この調査から見えてくるということになります。
この結果をご覧になられて佃さんはどうお考えですか?

佃氏:弊社も、アプリを7月にリリースさせていただいて、アピールはしてるんですけども、まだまだ認知度が不足してるなというのは痛感しています。
私も店頭で募集のイベント等をしますが、「アプリができました」というお話をすると、「使っている」とは言われますが、実際画面を見せてもらったらLINEの会員証なんです。
勘違いされてるというか、そういう方が大半で、この結果を見て全くその通りかなと。
LINEとアプリで機能の差を付けているため、1度でもアプリを使っていただいたら、アプリの方が便利というのは分かってはいただけるのですが、まず1回使っていただくところまでが少しハードルが高くて、重要なところなのかなと感じました。

 

磯崎:アプリはやはりお客様との関係構築に不可欠なツールと考えられますね。
ただし、使い始めてもらうということと、使い続けてもらうことの難しさは、アプリベンダーとしても常日頃から感じるところではあるので、私も含めてカスタマーサクセスの部門と一緒に、建デポアプリの普及に向けて今後も是非お手伝いしていきたいと思っております。

調査結果⑦:便利だと感じるサービス

■出典:セミナー資料より抜粋

最後の質問です。「ホームセンター・プロショップで便利だと感じるサービス」を教えてくださいという質問です。
これは自分が利用している店舗にそのサービスがあるかどうかは関係なく、あれば便利だなと感じるサービスを質問しています。

■出典:セミナー資料より抜粋

便利だと感じるサービス(全体)
● ネット注文+現場への直接配送:38.8%
● 楽天ポイントやdポイントなど共通ポイント:32.1%
● チラシ・クーポン通知やポイントカードがつくアプリ:27.8%

■出典:セミナー資料より抜粋

こちらを業態でクロス分析をかけると、以下のような特徴が出てきました。
業態別で違いがはっきり出ているところ
● プロショップやプロ向けホームセンター:「ネット注文で現場配送」「店舗ロッカー」が非常に高い
● 一般のホームセンター、プロ向けホームセンター:「店舗の早朝・深夜営業」が高い
● プロ向けホームセンター・プロショップ:「会員向けアプリ」「ポイント会員ランク」への期待が高い

 

急に発生したニーズを一般のホームセンターは求めているのかなと思いました。
また、アプリへの期待、会員向けアプリやそれに連動するような形でポイントの会員ランクなどの割合が高くなっているのは、プロ向けのホームセンターやプロショップの方が高く出ているというような結果です。
一方、一般のホームセンターでは「特にない」という回答が目立ちました。これは、プロショップやプロ向けホームセンターが専門的なサービスを充実させているのに対し、一般ホームセンターではそうした特徴的なサービスが少ないことを示しています。
専門的なサービスの提供という点では、プロショップやプロ向けホームセンターに軍配が上がる結果となりました。
佃さん、この結果についてはいかがでしょうか?

佃氏:プロの職人にとって、ホームセンターでの資材購入は「買い物」ではなく「調達」なんです。時間をなるべくかけたくないという方が非常に多い。ショートタイムショッピングにつながるサービスが人気があるのかなと思います。

職人さんは朝8時ぐらいに現場に入る方が多いので、それまでに必要なものを、当日必要なものを調達したい方が大半になってます。

そのため、弊社も朝6時頃から営業をしており、早朝営業もお客様に支持されている要因かなと思ってます。

現場配送に関しても、移動にかかる時間を人に任せることで短縮できるということで、期待値が高いと感じております。

 

磯崎:なるほど。調査では回答者の考えを想像しながら選択肢を作っていくのですが、「調達に時間をかけたくない」という視点はなんとなくあっても、そのワード自体は思いつきませんでした。今後の調査にも生かしていきたいと思います。

まとめ

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今回のアンケート調査から、以下の3つのポイントが明らかになりました。

ホームセンターの形態によって利用の仕方が異なる

プロショップは業務全般に必要な資材の調達先として頼りにされている一方、一般のホームセンターは急に必要になった資材・用品を手に入れる手段として利用されていることが分かりました。

会員登録とアプリ利用

会員登録については、利用頻度に応じて登録率が高くなるという明確な傾向が見られました。

一方、アプリについては利用頻度に関係なく約2/3がポジティブな反応を示しており、会員に対するアプリへの期待の高さが伺えました。

建デポ様の場合、会員登録は必須ですが、アプリの利用によってエンゲージメントに差が生まれているという興味深い知見も得られました。

プロショップには専門性による関係作りが求められている

長期的かつ計画的に利用する主要な調達先として、ユーザーは関係性を重視していることが明らかになりました。
建デポ様では、取引の多い顧客の顔と名前を店舗スタッフが覚えており、プロショップならではの強みが如実に表れていました。
佃さま、今日はご登壇いただきありがとうございました。この調査を通じて何かお感じになられたことなど、最後にコメントをいただけますか?

 

佃氏:プロの職人様は日々忙しくされているので、アプリを使用することで道具や資材の調達時間をいかに短縮できるかが重要だと考えています。
弊社においても、アプリユーザー様に必要な情報をピンポイントで提供することで、不要な情報をチェックする手間を省き、効率的な仕事ができる環境を提供することが大事だと考えています。
今後は、アプリを通じてより高度な1to1マーケティングを行い、アプリユーザー様のLTVを高めていきたいと考えています。

 

磯崎:ありがとうございます。改めて、この度は建デポ様のアプリを弊社で開発させていただき、本当に光栄です。
今後もご期待に添えるよう、継続的にサポート・提案をさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

 

佃氏:ありがとうございました。

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