アプリのアクティブユーザーを増やすゲーミフィケーションとは?メリット・活用例をご紹介
- マーケティング
本記事では、ゲーミフィケーションの概要やアプリへの導入が進んでいる理由、有効活用するための要素などを紹介します。実際の活用事例や導入するメリット・注意点、簡単に導入する方法なども解説しますので、ぜひご覧ください。
ゲーミフィケーションとは
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ゲーミフィケーションとは、ゲームの仕組みや考え方を、ゲーム以外の分野に活用する手法です。楽しさや達成感を取り入れることで、「やらなければならないこと」を「やってみたいこと」に変えられます。ビジネスや教育の現場で活用されており、学習意欲の向上や業務への前向きな姿勢などを引き出すことが可能です。
ゲーミフィケーションは、特に対象ユーザーに自発的に行動してもらいたい場面で効果を発揮します。たとえば、目標を達成するとポイントがもらえる仕組みや、仲間と協力して成果を出す環境を用意することで、仕事や学習を楽しみながら続けられます。
アプリへのゲーミフィケーション導入が注目される背景
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アプリにゲーミフィケーションを導入すれば、休眠状態のアプリを再びアクティブな状態へと促すことが可能です。特に小売り事業者ほど、「アプリの休眠ユーザーを増やしたくない」「アプリの起動回数を増やしたい」というニーズから、ゲーミフィケーションへの関心が高まっています。
アプリの休眠状態を解消して起動回数を増やせば、新規顧客獲得にかかるコストを抑えながらユーザーとの接点を維持し、購買行動の増加につなげられます。
約7割が「休眠アプリ」
多くのスマホアプリは、インストールされても起動されないことがほとんどです。セガXDの調査では、スマホには平均40個以上のアプリがインストールされているのに、週1回以上利用されるのは約3割だけという結果が出ています。
約7割のアプリが「休眠アプリ」となっており、ユーザーとの接点が失われている状態です。そこで注目されるのがゲーミフィケーションです。アプリにゲーム要素を取り入れることで使う楽しさが生まれ、アプリの継続利用につなげられます。
ゲーミフィケーションは、アプリの休眠化を防ぐ手法として、有効性が期待されています。
利用されるアプリの特徴
ユーザーに積極的に利用されるアプリには共通点があります。セガXDの調査では、「ポイントがもらえる」「使っていて楽しい」と感じられることが重要という結果が出ています。ユーザーが明確なメリットや楽しさを実感できる仕組みを用意できれば、アプリの継続利用を促すことが可能です。
たとえば、ポイント付与やレベルアップ、ランキングの上昇など、進捗が可視化される仕組みがあると達成感が生まれ、自然とアプリを起動する頻度も高まるでしょう。
小売事業者がゲーミフィケーションを有効活用するための5つの要素
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小売業者がアプリ運用でゲーミフィケーションを活用するときに必要となる要素は、以下の5つです。
① 動機付け(Motivation)
② 進捗と達成感(Progress & Achievement)
③ 行動誘導(Behavior Design)
④ 感情的エンゲージメント(Emotional Engagement)
⑤ パーソナライズと成長(Personalization & Growth)
動機付け(Motivation)
動機付けとは、「使い続ける理由」を作ることです。ポイントやスタンプなどの報酬をクーポンや特典とわかりやすく結びつけることで、「使うと得をする」という動機を生み出します。デイリーボーナスを用意すれば、アプリを毎日起動するきっかけになるでしょう。
小売アプリでは、行動するとすぐ値引きや特典が得られる設計が重要となり、これがアプリの継続利用につながります。
進捗と達成感(Progress & Achievement)
進捗と達成感は、ユーザーが行動を続ける原動力になります。人は「次の報酬まであと少し」と示すことで、行動意欲が高まるからです。具体的には、スタンプカードやレベル表示、ランキング表示などで進行具合を見せると、ユーザーは前進している実感を得やすくなります。
スタンプカードが一定数貯まる、レベルが上がるなどの節目でユーザーが喜ぶベネフィットを提供すれば、来店回数や購買回数の向上にもつながるでしょう。
行動誘導(Behavior Design)
行動誘導とは、「ユーザーに取ってほしい行動を自然に選ばせる設計」です。来店チェックインやレビュー投稿、アンケート回答などのアクションを、ゲームのように楽しめる形で提示します。
ユーザーに取って欲しい行動のハードルを下げ、すぐにフィードバックを返せば、ユーザーに指示されていると感じさせることなく必要な行動を促せます。
感情的エンゲージメント(Emotional Engagement)
感情的エンゲージメントは、ユーザーに「楽しい」と感じてもらうことです。アプリのオリジナルキャラクターを用意したり、特別な演出やサプライズ報酬などを提供したりすれば、ユーザーはアプリに愛着を感じてくれます。
季節特有のイベントを定期的に開催することも効果的でしょう。小売アプリでは、これらの体験がユーザーのブランド体験を強化し、価格以外の価値を提供することにつながります。
パーソナライズと成長(Personalization & Growth)
パーソナライズは、ユーザーに「自分に合っている」と感じさせる工夫です。ユーザーの購入履歴をもとにしたミッションや報酬を提供することで、「自分だけのコンテンツ」という特別感が生まれます。
「ロイヤル顧客向けの特別演出」など、ランキングやレベルに応じてミッションや報酬を変えるのも効果的です。レベルやランキングに応じた特別演出は、アプリの継続利用を促し、LTV向上にもつながります。
小売アプリでのゲーミフィケーション活用例
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小売アプリでゲーミフィケーションを活用する例は以下のとおりです。
– ガチャの実施
– 診断コンテンツの提供
ガチャの実施
小売アプリでよく活用されている施策が、ガチャによるゲーミフィケーションです。ガチャ当選者にクーポンを付与したり、スタンプカードへ押印したりすることで、アプリ利用の動機を高めます。
来店時にQRコードを読み取って参加できるガチャを導入すれば、実店舗への誘導にも効果的でしょう。ポイントを使って行うオンラインガチャでは、割引や限定特典を用意することで、再来店や購買活動の促進につなげられます。
診断コンテンツの提供
診断コンテンツは、ユーザー参加型のゲーミフィケーション施策です。質問に答えるだけで診断結果が表示され、その内容に合ったおすすめの商品ページへ誘導できます。ファッションや化粧品分野でよく使われる施策で、スタイル診断や肌質診断により、商品選びの負担を軽減できます。
診断コンテンツを活用すれば、ユーザーは自分のニーズや状況に合った提案が受けられ、企業側はマーケティングで活用できるデータを獲得できます。
ゲーミフィケーション導入によるアプリユーザーのメリット
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ゲーミフィケーションをアプリに導入すると、ユーザーは「使い続ける理由」を自然に見つけられるようになります。ポイントやスタンプ、ミッションの進捗が目に見える形で表示されることで、「次の報酬まであと少し」と感じやすくなり、行動への意欲も高まります。
実際にポイントが貯まったり、ミッションを達成したりすると達成感が得られる点もメリットです。達成感が得られれば、ユーザーはさらにアプリを積極的に起動するようになるため、アプリの利用が無理なく習慣化されます。レベルアップやランキングなどの仕組みを取り入れれば、来店や購買といった行動のゲーム性も高められるでしょう。
自分が行動するたびに何らかの反応が返ってくるため、ユーザーはアプリを使うことに負担を感じにくくなることもメリットです。利用履歴などに合わせてフィードバックの内容を変えれば、「自分に合ったアプリ」「自分だけの体験」などの特別感が生まれ、より高い満足につながります。
ゲーミフィケーション導入による企業のメリット
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ゲーミフィケーションを導入することでアプリの起動回数が増え、アプリ経由のECコンバージョンの獲得やユーザーのロイヤリティ向上が期待できます。たとえば、来店チェックインやガチャ、診断コンテンツなどを活用すれば値引きに頼らずユーザーに購買行動を促せるでしょう。
来店回数に応じて特典を用意したり、購入履歴に合わせたミッションを配信したりすれば、リピーターやロイヤル顧客の育成につながり、LTV向上も期待できます。アプリを起動することに楽しさを感じながら行動してもらえるため、ブランドへの好感が高まることもメリットです。
具体的な企業の成功事例として、株式会社アミナコレクションの例があります。同社は毎年オンラインショップの周年祭で値引きクーポンを配布していましたが、今回はゲーミフィケーションを導入してクーポンを景品としたガチャを実施しました。
その結果、以下の成果が得られました。
– オンラインガチャ利用目標が160%アップ
– アクティブユーザー率が20%増加
– クーポン使用率が3倍以上に上昇
– 売上予測を15%上回る
より詳細な内容は、下記の記事を参照してください。
ゲーミフィケーションを取り入れる際の注意点
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ゲーミフィケーションを導入するときの注意点は以下のとおりです。
– ブランドイメージとの不一致に注意する
– 開発工数や費用がかかる
ブランドイメージとの不一致に注意する
ゲーミフィケーションを導入するときは、自社のブランドイメージにマッチする形で利用することが大切です。たとえば、自社のブランドが高級志向なのに、ゲーミフィケーションでポップな子供向けの演出を採用してしまうと既存のファンに違和感を与えてしまいます。
最悪の場合、自社のブランドイメージを大きく毀損してしまうことにもなりかねません。ゲーミフィケーションを活用するときは、楽しさや目を引く報酬だけでなく、自社ブランドの世界観にマッチしているかを必ず確認しましょう。
開発工数や費用がかかる
ゲーミフィケーションを自社でゼロから開発・導入する場合、企画・設計からプラットフォーム選定、機能実装、UI/UXデザインなどさまざまな工程をこなす必要があります。また、費用についても小規模なもので30万~200万円ほど、基本機能のみで150万~500万円ほど、中規模のもので500万~1,000万円程度必要です。
自社にゲーミフィケーションに関する開発・運用ノウハウがない場合、実装にかかる負担は相当なものになるでしょう。ただ現在は、「クロワッサン」のようなノーコードでアプリにゲーミフィケーションを導入できる便利なツールがあります。
これらのサービスを使えば、オンラインガチャや診断コンテンツを簡単に導入することが可能です。
MGReはアプリ開発からゲーミフィケーション導入をノーコードで実現
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弊社が提供する「MGRe(メグリ)」は、ノーコードでアプリを開発でき、運用やマーケティングまでまとめて支援できるアプリマーケティングプラットフォームです。フルスクラッチ開発のような高額なコストや長い制作期間をかけずに、必要な機能を選んで短期間で導入できます。
プッシュ通知や自動ログインなどの基本機能の他、運用に慣れてきた段階で生まれるニーズに合わせて機能を追加できる柔軟性も特長です。運用に関するサポートも専門チームが対応するため、初めてアプリを運用する企業様も安心して活用できます。
ゲーミフィケーションの導入についても、先述のノーコードツール「クロワッサン」と連携しているため、オンラインガチャや診断コンテンツなどを簡単に実装することが可能です。
具体的には、MGReが提供するアプリにクロワッサンで生成したオンラインガチャや診断コンテンツを掲載し、ガチャや診断の結果に応じてユーザーにクーポンなどを提供する仕組みです。クーポンの発行は、MGReの機能を使って行います。
クロワッサンのダッシュボードではガチャや診断の結果を分析し、特定のユーザーに対して個別のアクションや発信も行えます。
⇨「MGRe」と「クロワッサン」の連携について、くわしくはこちら
ゲーミフィケーションは、アプリの利用頻度や起動回数を高める上で欠かせない機能です。うまく活用すれば、新規顧客獲得にかかるコストを抑えつつ既存ユーザーとの接点を維持し、購買活動の活性化につなげられます。
ゲーミフィケーション導入の際は、本記事で紹介した動機付けや進捗と達成感、感情的エンゲージメントなどを意識して取り組みましょう。