ASO(アプリストア最適化)とは|インストール促進に向けた9つの対策ポイント

アプリの認知やインストール数を最大化させるための施策である「ASO」は、アプリ運用においては欠かせない知識です。

今回は、アプリベンダーである弊社メグリが実際にお客様に案内している内容をもとに、ASOの基礎知識と実践のコツをお伝えしていきます。

アプリを運用中の方はもちろん、これからアプリを導入したいは参考にしてみてください。

<こんな方におすすめ>

  • アプリの新規ユーザーを獲得したい
  • アプリを運用している
  • アプリ導入を検討中

ASOとは

ASOは「App Store Optimization(アプリストア最適化)」の略称で、アプリストアに公開されているアプリ情報を調整することにより、ユーザーのアプリ認知やインストールを促します。

最適化の具体的な手段としては、テキストや画像の改善、評価・レビューへの対応などがあります。

ASOが重要な理由

アプリを活用したマーケティングにおいて特に大切なことは、より多くの「アクティブユーザー」を獲得することです。

この「アクティブユーザー」とは、アプリを実際に起動し日常的に利用するユーザーを指します。

アプリマーケティングにおいては、アプリユーザーに対してコンテンツ配信をはじめとしたコミュニケーションを行うことで、購買促進やファン度向上を狙います。

つまり、アクティブユーザーが多ければ多いほど、そのマーケティング効果も比例して上向く可能性が高いのです。

そしてアクティブユーザーを増やすためには、まずはその母数となるダウンロードユーザーを増やすことが先手になるため、ASOなどのアプリダウンロード促進施策が肝となってきます。

アプリユーザーのうち、本当にアプリを開いてくれる平均値

一般的には、ダウンロード数に対するアクティブユーザー数の割合はアプリの種類や人気度によって変わります。

アプリ分析プラットフォーム「App Ape」によると、Androidでの人気アプリの平均MAU率(月間アクティブユーザー率)は、以下の通りです。

【カテゴリ別:アプリの平均MAU率(ランキングTOP50)】


(1)全アプリ総合:67.5%
(2)ソーシャルネットワーク:59.0%
(3)ショッピング:51.4%
(4)ニュース&雑誌:58.2%
(5)エンタメ:48.1%
(6)動画プレーヤー&エディタ:43.1%

この数字を見てわかるのは、上位50に入る人気アプリでさえ、約半数のユーザーは月に一度もアプリを開いていない可能性が高いということです。

上記のランキングで言えば、ショッピングカテゴリでは、100人のユーザーのうち、51~52ユーザーが1ヶ月以内にアプリを利用していることになります。

つまり、たとえば100人のアクティブユーザーが欲しい場合、その倍になる202~204ユーザー獲得を目指すのが妥当だと言えます。

なお、この平均値はAndroidに絞った数字であることや、アプリランキングにランクインしている人気アプリのみを計算したものです。

iOSを含めたりランクインしていないアプリも計算に入れると数字は変動する可能性が高いので、その点を踏まえた参考値としておきましょう。

■参考:「カテゴリー別MAU上位アプリの平均MAU率まとめ ベンチマークとなる数値は?」(https://lab.appa.pe/2020-10/2020-10-02-mau-r.html

 

ASOの対策方法

ASOは、アプリストア内の検索エンジンに向けた「SEO」と、アプリ詳細ページに向けた「CRO」の2つの軸で対策を行います。

ASOにおけるSEOとCROについての解説図

SEOとは

「SEO(Search Engine Optimization)」は、アプリストア内の検索エンジンに合わせてアプリ情報を最適化することで、アプリの認知度向上やダウンロードのきっかけづくりをすることです。

具体的には、自社と親和性の高いユーザーが、あるキーワードを打ち込んだ検索結果に上位表示され、クリックされることを目標とします。

ユーザーの需要と自社のアプリがうまくマッチングすれば、見込み顧客に認知してもらえたり、アプリダウンロードのきっかけづくりができるのがSEOのポイントです。

具体的な改善点としては、ユーザーが検索しそうなキーワードを含めたテキストに変更することや、アプリアイコンなどの画像を改良するなど、さまざまな切り口があります。

CROとは

2つ目の「CRO(Conversion Rate Optimization)」は、アプリ詳細ページを最適化することで、訪問したユーザーのダウンロード意欲を高めることです。

アプリ詳細ページは検索結果から飛べるだけでなく、たとえば店舗に来店した既存顧客やEC会員など、自社のファンが見る可能性もあります。

多くの人が見るからこそ、新規ユーザーに対してはわかりやすく、自社のファンに対してはブランドの世界観を楽しめるような内容にできると理想的です。

具体的な改善ポイントとしては、SEOにあるようなテキスト・画像改善に加えて、レビューコメントへの対応やプロモーション用テキスト(iOSのみ)の改善などがあります。

まとめると、SEOでは主にインプレッション(※)やクリックを狙い、CROではアプリインストールというCVR(※2)が目的となります。

次項からは、SEOとCROでそれぞれ具体的に何をすればいいのか、それぞれの対策ポイントを見ていきましょう。

SEOの対策ポイント

SEOと聞くと、Googleの検索エンジンなどに対して行う施策のイメージが強い方も多いのではないでしょうか。

考え方は根本的には同じで、「ユーザーの検索ニーズと自社のコンテンツをマッチングさせる」という観点では、Webページに対して行うSEOと同じです。

SEOは【1】アプリタイトル、【2】サブタイトル(iOSのみ)、【3】アイコン、【4】スクリーンショット、【5】説明文に対して行います。

【1】~【5】はアプリストアごとに見え方が違います。

App Store(iOS)での見え方

App Storeでの各要素での見え方

Google Play(Android)での見え方

Google Playでの各要素での見え方

【1】~【5】は具体的にどのようなポイントに気を付ければよいのか、それぞれ見ていきましょう。

【1】アプリタイトル

ひと目でアプリの内容がわかり、かつオリジナリティのあるアプリタイトルにすることで、ユーザーの興味を引きやすくなります。

たとえば、人気ファッション通販アプリのGRL(グレイル)のタイトルは、明確にアプリタイトルが示されておりわかりやすいです。

【例】
若年層の女性向け、ファッション通販アプリの場合
GRLアプリのタイトル例
〇事例のポイント:
「GRL(グレイル)レディースファッション通販」
→ブランド名(フリガナ)、商品カテゴリ、何ができるアプリかひと目でわかる

×ありがちな失敗例:

「GRL通販」
→KWの幅が狭くヒットしにくい、扱う商品が何かわからない

■参考:「GRL(グレイル) 」公式アプリ(https://play.google.com/store/apps/details?id=bz.grail&hl=ja&gl=US&pli=1

ただし、アプリストアのシステムを悪用する形でタイトルづけするとアプリが審査落ちしてしまうこともあります。

iOSアプリの例を挙げると、以下のようにアプリストアのガイドラインで禁止事項が語られています。

“App Storeのシステムを悪用する目的で、メタデータに商標登録用語、人気のApp名、価格情報、その他無関係のフレーズを盛り込むことは認められません。”(「App Store Reviewガイドライン」より引用)

ASOにおいては、Google PlayApp Storeの各ガイドラインを確認した上で、違反にあたる行為のないように対策を行いましょう。

【2】サブタイトル

サブタイトルでは、アプリの内容が簡潔な言葉で表現されているかが重要です。

文字数の上限は全角30文字以内なので、最大限アプリの魅力が伝わる内容を考えてみましょう。

たとえば、レシピ動画提供サービスのアプリの場合には、クラシルアプリのサブタイトルがわかりやすく参考になります。

【例】
料理をする人向けの情報アプリの場合 クラシルアプリのタイトル例 〇事例のポイント:
「料理のレシピが1分動画で見つかる」
→そのアプリを利用することによるメリットが簡潔明瞭に伝わる

×ありがちな失敗例:

「レシピ紹介アプリ」
→「料理」「動画」など魅力を訴求できる文言が入っていない、メリットが示されていない

■参考:「クラシル」公式アプリ(https://play.google.com/store/apps/details?id=com.kurashiru&hl=ja&gl=US

【3】アイコン

アイコンは検索結果にサムネイル表示されるだけでなく、アプリインストール後もデスクトップ上に表示され続けます。

そのため、下記のオレンジ部分のように、縮小されても見やすいアイコンが理想です。

アイコンの見やすさ比較画像

【4】スクリーンショット

視覚的にアピールができるスクリーンショットでは、アプリの内容や利用イメージが伝わるように、アプリ画面、イラスト画像やテキストを活用しましょう。

使用画像の枚数は、App Store1~10枚まで、Google Play2~8枚までです。(App Storeは最低1枚、Google Play最低2枚のアップロード必須)

ユーザーのダウンロード意欲を引き出すスクリーンショット作成のヒントとして、ユニクロの事例を紹介します。

以下の画像は、検索結果に出てくるスクリーンショットの最初の4枚です。(※2022年8月時点)

ユニクロアプリのスクリーンショット

■参考:「ユニクロ」公式アプリ(https://www.uniqlo.com/jp/ja/special-feature/app

【5】説明文

説明文においては、アプリの特徴やメリットが伝わりやすい、簡潔な文章で紹介していくとよいでしょう。

伝わりやすい説明文の事例として、「北欧、暮らしの道具店」ではアプリの特長だけでなく、ブランドや運営企業の分かりやすい紹介がされています。

説明文の事例

簡潔明瞭なテキストに工夫されているだけでなく、ブランドについて知りたいユーザー向けに公式ページやSNSなど他チャネルの紹介もされています。

説明文を書く上では、この事例のように、初見ユーザーにとって親切な内容にするとよいでしょう。

■参考:「北欧、暮らしの道具店」公式アプリ(https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.kurashicom.hokuohkurashi.android&hl=ja&gl=US

【6】キーワード

ダウンロードされやすいテキストを作成するためには、アプリユーザーが検索しそうなキーワードやユーザーのお悩み、サービスの特徴などを記載し、アプリの魅力を端的に伝えることがポイントです。

検索結果にアプリが表示されたときにひと目で魅力が伝わるように、ターゲットが興味を持ちそうなキーワードを盛り込みましょう。

キーワードの事例

■参考:「TimeTree【タイムツリー】」公式アプリ(https://timetreeapp.com/intl/ja

 

CROの対策ポイント

ストアを訪問したユーザーが確実にアプリをインストールするようにアプリ説明や、スクリーンショットの最適化を行います。

CROでは、アプリ詳細ページ内でアプリの魅力やユーザーメリットを効果的に伝える対策を行います。

改善要素は、SEOで対策した【1】アイコン、【4】スクリーンショット、【5】説明文に加え、【7】レビューポイントと【8】コメントにも対応するとよいでしょう。

【7】レビューポイント

レビューポイントとは、ユーザーが5段階でアプリを評価した星(★)の数の平均値を指します。

レビューポイントが与える印象について数値化したグラフ

レビューとは、ユーザーが記載したコメントのことで、アプリに対する感想や意見がアプリストア内に公開されます。

見込みユーザーがアプリをダウンロードする際に見られるため、ネガティブなレビューには早急に対応しましょう。

<ネガティブなレビューが来てしまったときの対策>

1.定期的にストアレビューをチェックする(日次または週次の短期スパンを推奨)

2.低評価のレビューコメントは内容を確認した上で、各ストアのガイドラインに従い返信する

 

・アプリ内にサポート窓口への問い合わせフォームを設置する

・ネガティブなレビューが来たらすぐに返信、原因究明と改善に努め再評価の可能性を高めるレビューコメントのうち、特にネガティブな内容を含むものには、自社サポート窓口宛の問い合わせと同じポリシーで返答する

【8】コメント

アプリを運用していれば、レビューポイントが低く評価されてしまったり、ユーザーからアプリに対する意見が上がることもあるでしょう。

ユーザーにはさまざまな観点があり、好みも人それぞれなので仕方がありません。

ですが、ネガティブな評価をそのままにしていると、それを見た見込みユーザーのダウンロードモチベーションを下げてしまう可能性があります。

レビューへの返信をすることでユーザーの評価が改善したり、見込みユーザーのマイナスイメージを払拭できることがあるので、レビューはまめにチェックして対応しましょう。

実際に、弊社のアプリ導入企業様の中には、低評価「1(5点満点中)」だったユーザーへのフォローを個別に行った結果、ユーザーが評価を「3」に修正した事例もあります。

コメント対応によるレビュー改善例

このように、丁寧な対応をした結果、ユーザー満足度が上がることはあります。

もしアプリの評価に課題がある場合、「一度ついてしまった評価は修正できない」と諦めず、レビューへの個別対応を検討してみてください。

【9】プロモーション用テキスト(iOSのみ)

iOSのみに表示される要素で、170文字以内でアプリの説明文を記載できます。

通常、プロダクトページの記載要素を変更する際には、都度審査を通さなければなりません。

ですが、このプロモーション用テキストに関しては、いつでも自由に更新可能です。

プロモーション用テキストの事例

もし反応が良かったキーワードがあれば、SEOの対策キーワードに取り入れてみてもよいでしょう。

 

まとめ

ASOは足の長い施策であり、成果も測りにくい側面があります。

とはいえ、広告費を出さずともダウンロードされ続ける仕組み作りとしては、長い目で見ればチャレンジする価値があります。

まずは自社ブランドの顧客に直接アプローチする方法でアプリダウンロードをした上で、次の一手として進めていくとよいでしょう。

ASOをはじめとしたアプリダウンロード促進のコツやアプリユーザーの利用率を高める施策については、弊社が提供するアプリ制作・運用プラットフォーム「MGRe(メグリ)」の担当者が支援します。

もし現状のアプリに課題があったり、これからアプリ導入を検討されている場合には弊社までご相談ください。

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